限界

danndokaa2004-11-06

久しぶりの更新でこんなことを書くのも何だと思いますが、、、
先ほど香田証生さんの殺害の動画を見ました。まぁフルではなく、編集してあるものでしたが。
真正面から見るのが怖くて手で目を覆いながら指の隙間から見ました。でもはっきりと見ました。
人間ってこんなに簡単に殺されるんですか?すごく悲しかった。私が思ったよりもなんだかグロくなくて、なんだか客観的に見てしまいました。そんな自分もどうなんだろうと思ったし、こんな風に大々的に人が殺される映像が流される世の中も怖いと思った。たしかに、彼の考えは浅はかだった。もしかしたら浅はかに見えるだけで、本当は何か特別な考えがあったのかもしれない。もしかしたら殺されに行ったのかもしれない。でも、誰か人間を殺すことでしか物事を表現することができないなんて間違っていると思う。っていうか、世界は、人間は、こんなところにまできてしまったのかと思うと、人間の愚かさとか、自己中心的なところを感じます。
殺されたのは彼だけではない。これまでも何人もの人が殺されている。でも今回は私たちと同じ日本人に起きたこと。ナショナリズムを強調しているわけではないが、正直なところやはり同じ日本人としてナショナリズムを感じずにはいられない。彼の考えが浅はかだったのだ、所詮政府が操っていること、所詮イラクで起こっていること、、、それでは済まされないと思う。これをきっかけにもっと一人一人が世界を俯瞰するべきではないだろうか。この映像を流すのがいい事か悪い事か、、、それは人それぞれにかなり意見が分かれると思う。でもこれは現実に起きたこと。きちんと受け止めなければならない。私は、彼が殺された、ということをもっと現実的に受け止め、実感するために映像を見ました。
殺される人の影には殺す人が。私と同じ人間が、こんなことをしているなんて考えられない事実。どうすれば世界が平和になるのか私にはわからない。私がどうすればいいのかもわからない。

今までは、絶対に戦争は終わる、と思っていた。確信していた。戦争は終わらないと思っている時点で、終わるものも終わらなくなる。終わる、終わらせよう、という気持ちがなければいけないのだと思っていた。でもその気持ちが壊されてしまった。人を殺すことでしか何かを伝えられないという現実。そういう人がいるという現実。

絶望した。